M&A日記 (1)

2011年10月06日

現在手掛けている案件の、双方の営業所・工場見学がありました。この見学会の最大のポイントが、『遊休工場を活用した事業展開が可能か?』という事で、この案件が先ぬ進んでいくかどうかの分かれ目と言う、大変重要なファクターだったんです。

私も同行させていただきましたが、結果的には想像以上に大きく、法的な事や設備面でのメンテナンス等の条件整理は必要なものの、『可能』と言う結論が出ました。第一関門突破です。ホッとしました。その見学の中で、譲受側企業様の社長様がおっしゃっていた言葉が非常に印象的でした。『この工場を活用して、大きく成長できると感じていただければ、ご一緒に進んで行きましょう!!』

M&Aは経営戦略手法

この業務の醍醐味を感じました。近年のめまぐるしい経済事情の変化や、大震災の影響等で『ものづくり』の現場も変化を余儀なくされているのは事実です。しかし、経営戦略の中で、効率化を図り、様々な手法を活用しながら生き残りをかける日本の企業の『底力』を体感しました。中小企業においても、M&Aは事業承継の手法と言う側面だけでなく、自社単独では難しい成長戦略を、親会社の力を借りて実現する『経営戦略手法』でもあるように感じました。

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